令和5年第2回定例会がおわりました。一般質問について解説します④

こんにちは。杉並区議会議員の前山なおこです。


きょうは、一般質問の3つのテーマ「①保育園の質について、②学童クラブについて、③区立公園のトイレについて」の区立公園のトイレについて解説をします。


一般質問では、区立公園の洋式トイレが増えない理由や今後の洋式化の方針を問い、なぜ洋式化が必要なのかを説明しながら早急な対応を要望しました。区立公園のトイレ便器のうち、令和4年度に新たに設置した洋式便器は3基のみ(少ない…)。現在の洋式便器は102基で全体の約3割です。


わたしがよく子どもたちと利用する方南中央公園を例にあげると、非常に汚い男女兼用の和式トイレと男性専用のものしかありません。今は、ほとんどのご家庭のトイレが洋式で和式に慣れていないお子さんが多いと思います。特に小さなお子さんは、ぎりぎりまで我慢して限界のところでトイレに行きたいと伝えるため方南中央公園を利用する保護者の方々からも「慌てて公園のトイレではなく向かいにある方南図書館内のトイレまで行っている。公園のトイレをどうにかしてほしい」といった声をいただいていました。実際にわたしも同様の経験を何度もしています😣


区は、保育園の増設にともない園庭のない園も増えました。平日の日中に神田川沿いを歩いてみると、たくさんの園児たちが公園で遊んでいる様子を見かけます。防災・防犯の観点からはもちろんですが、外出時に利用できるトイレが身近に見当たらないことは行動範囲が制限されますし、子どもたちが安心して公園を利用するためにも公園トイレの洋式化は早急に対応しなければならないと考えます。


また、公園に限らず、和泉にある方南会館のホールがある施設の女性トイレには和式が3つに対して洋式トイレが1つしかありません。だれでもトイレはありますが、高齢の方たちからも「足が悪いので洋式トイレを増やしてほしい」といった声もたくさんいただいています。洋式化は、さまざまな方が安心して外出するためにも必要ですね。ちなみに、令和5年度は3か所の洋式化を予定しています。


他自治体を見てみると👇足立区では、令和3年度末時点で区立公園・児童遊園の公園トイレの設置箇所数は300か所以上で、洋便器化率9割を達成。現状のトイレ構造のまま和式から洋式への便器交換が可能な場合や経年劣化により便器を取り換える必要が生じた場合にも洋式便器化をし、一定期間経過したら修繕する、延命化の手法も取り入れることで改修費用の圧縮と改修スピードの向上の両立が仕組化されたそうです。

一般質問後に足立区議の小椋さんに確認してもらったところ、足立区の公園トイレは現在325ヶ所あり295ヶ所洋式化、今年度に全て洋式化する予定だそうです。すごい✨✨工事はトイレの中の和式を洋式に変えるだけのものなので、トイレの形状によっては洋式化することで扉が開かなくなるトイレもあり、その場合はスライドドアに改修し対応します。杉並区の場合は、洋式化にあたり効率的に進めるため老朽化した建物の建て替えや配管等の設備の更新に合わせて実施しており、和式便器を洋式便器に変えるだけではなく建物全体の改修になるためなかなか進まないのかもしれません。今後、他の事例も参考に公園トイレの洋式化を進めてほしいですね。


4回にわたり、一般質問の内容を解説してきました。お付き合いいただきありがとうございました!「議員は、会期中以外はなにしているの??」「そもそも相談するにはどこに行ったらいいの?」など、わたしも当選前は議員って何しているんだろう?と思っていたひとりなので、議員や政治が身近な存在になるようさまざまな視点で発信していきます。こんなこと知りたいなどあれば、ぜひご意見ください。お待ちしております~

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