令和5年第2回定例会がおわりました。一般質問について解説します①

こんにちは。杉並区議会議員の前山なおこです。


6月19日に令和5年第2回定例会がおわりました。当選後初めてとなる定例会で一般質問をしたので内容を詳しく解説します。大きく3つのテーマ「①保育園の質について、②学童クラブについて、③区立公園のトイレについて」です。


一般質問でもふれましたが、2022年の国内出生数は、1899年の統計開始以降初めて80万人を割りました。人口動態統計においても2023年1〜3月の出生数は18万2477人となり、80万人を割った昨年の同期の19万2211人を5.1%下回り、少子化に歯止めがかかりません。


少子化の原因はいくつかありますが、そのひとつに若い世代の経済的な不安があげられます。大学に通う学生の2人に1人が奨学金を受けており、返金の負担などから結婚や子どもを持つことを躊躇したりあきらめる若者もいます。また、2020年の国勢調査では非正規雇用で働く男性が50歳のときの未婚率が6割に達していることがわかり、非正規雇用は収入や雇用が不安定といったことから結婚に影響を与えているのではないか…そのことからも少子化対策には、すでに子どもがいる夫婦だけではなく経済的な理由で結婚できない若者への施策や正規雇用の促進や賃上げが必要で、このような施策は国が先頭に立って進めていくべきと考えます。一般質問では、6歳の娘を育てる子育て真っ最中の母親、区民の生活の一番近くにいる自治体議員という立場から「杉並区だからできること!」を提案をしました。


長くなってしまったので、きょうは質問内容にはふれず、少しだけ民間企業で働きながら子育てしていた母として思うことを書きます🙇‍♀️


都の調査では、杉並区の就学前児童数の約6割が保育サービスを利用しており、共働き世帯に選ばれる街になってきました。しかし、子育て支援がまだ不十分な部分もあり、まわりの子育て中の方たちからも「仕事が好きで続けたい。でも1人目を産んで仕事をセーブしながら働いているのでキャリアを考えると2人目は難しい」「教育費にお金がかかるので、2人目は考えられない」といった声を聞きます。わたしも同じことを考えていたし、働きながらでも安心して産み育てられる環境の整備や支援の充実は、自治体の役割だと思います。


はじめての子育てと仕事の両立は本当に大変だったし、子どもが成長するごとに子育ての問題は次から次へと新しいものが出てきます。出産前は保活でしたが、今度は学童クラブに入れるのかを心配しています。わたしが経験した苦労をこれから子育てしていく人にはしてほしくないそう思い、「誰かがこの声を届けて杉並の子育て環境はよくなるだろう」と期待をしていました。しかし、今回の区議選までの4年間わたしやまわりの声を届けてくれる区議が近くにいなくて、子育て当事者として議会で質問してくれる議員はいても地域や育てている環境によって課題は違ってきます。「自分が議会に入って声を届けるのが一番早いのでは?」と感じ、区議選に挑戦しました。


今回、初当選させていただき、区民の声を届けるのが議員としての仕事です。一区民としてひとりで窓口に行っても「そういった声は多くいただいています」「検討します」と言われるが一向に改善されず、区民では解決できないんだなと悔しい経験を何度もしてきました。だからこそ、区民のみなさまには議員をつかってほしいなと思います。議員に言ったからすべてのことが改善されるというわけではないですが、当選後に様々な要望をいただく中で担当課に伝えると、なぜできないのか、どうしたら改善できるのか、これまでにどんな声があり現在どういった状況なのかを説明してくれます。わたしも一区民として相談したときは「そういった声は多くいただいています」のひとことでなにも解決しなかった。でも、議員になった今はそれなら解決するためにはどういったことをしたらいいのか、を、考え当事者の声を聞き自ら考えることで、別の方向から区に提案することができます。


「区に出す申請の方法がわからない」「イベントをやりたいんだけど区内にいい場所ないかな」とか、こんなこと相談していいの?という本当に些細なことでも構いません。お気軽にご連絡ください😊次回は、一般質問の内容について解説していきます。

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