令和5年第2回定例会がおわりました。一般質問について解説します③

こんにちは。杉並区議会議員の前山なおこです。


きょうは、一般質問の3つのテーマ「①保育園の質について、②学童クラブについて、③区立公園のトイレについて」の学童クラブについて解説をします。

学童クラブで、夏休みなどの長期休業期間に昼食を提供する取り組みが広がっています。北区や豊島区に続き江戸川区、港区でも区での導入がはじまります。


「朝の忙しい時間帯に毎日お弁当をつくるのはとても大変」「真夏なのに冷蔵庫を使用できず、常温保存なので衛生面で不安」といった声もあり、働くご家庭への選択肢の一つとして、栄養バランスのよい宅配弁当・仕出し弁当を注文できるということは福祉的観点からもとても大切と考えます。今後、学童クラブに通わせる予定の当事者としても長期休業期間の弁当作りは相当な負担だと考え、選挙期間中も公約の一つとして掲げてきました。杉並区が把握している事例では、令和4年の冬休み時に区内の4つの学童クラブが保護者有志で、仕出し弁当の導入をしています。また、この4つ以外の学童クラブでもはじめて保護者有志による仕出し弁当の導入を開始した学童もありました。


区では、長期休業期間における仕出しは、利用を希望する保護者の有志により導入を進めることとしており、今回初めて導入した保護者有志の方から自主的な導入における課題を2点いただき、一般質問でも取り上げました。ひとつめは広報面。ふたつめは年度替わりの保護者間の引継ぎです。


仕出しを導入するにあたり、まずは保護者有志で配達してくれる近場の弁当業者探すというミッションがあります。これがまた大変で、最低限の発注数を確保しなければ契約はできないという弁当業者が多くなかなか業者が見つからない…弁当業者が決まりいざ導入となるが、ここで課題①広報面が出てきます。その学童クラブには父母会がないことから面識のある保護者にしか仕出しを始めたことを伝えられず、広報面で大変苦戦したそうです。導入にあたり知り合いの共働きの方40人に仕出し導入に向けたアンケートを実施したところ全員が利用したいという回答で、学童クラブにも協力してもらい仕出し導入の案内プリントを学童クラブの利用者に配布することができれば、利用したいと考えている方に情報が届くのではと考えました。


そして、課題②年度替わりの保護者間の引継ぎです。毎年新入生の新たな保護者が加わることから父母会のない学童クラブでは他学年の保護者へ連絡をすることがとても困難です。先ほどの学童クラブでは昨年度の冬休みに導入したものの、新年度の保護者有志に引き継ぐことができず、今年度は仕出しの継続ができませんでした。


一般質問でこのふたつの課題への支援を要望したところ「他学童クラブでの対応事例や紹介やチラシの配布などの支援を行ってる。働きながら子育てを行うご家庭の負担軽減を図るため、年度間の引継ぎの際の支援など、より一層の支援を行う。」との答弁がありました。区が導入することで新規導入を考えている学童クラブでも始めやすくはなると思いますが、まずは課題の2点について前向きな答弁がもらえたので、引き続き他自治体の事例を参考にしながらタイミングを見て仕出しの導入を要望していこうと思います。


今回の一般質問作成にあたり学童クラブの保護者有志の方からお話を伺ったり、北区議会議員の加藤みきさんには北区の事例を説明してもらいました。加藤さんが保護者有志で始めたころから区での導入決定までをnoteで詳しく書いてくれているので、学童クラブの宅配弁当に興味のある方はぜひ参考にしてみてください~

次回は、一般質問の3つめのテーマ「区立公園におけるトイレについて」解説します。これは、選挙前から地域や高齢の方から「足が悪いので洋式にしてほしい」と多くの要望をいただいていた課題です。わたしも6歳の娘を育てるなかで、小さい子どもは和式に慣れておらず公園で大変苦労した経験に関連することでもあり、洋式トイレの早急な対応をお願いしたいですね😥

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